こんなにあった!腰痛の種類~損傷メカニズム~

腰痛の原因は1つではありません。このページでは原因ごとに解説します。

[腰痛:筋肉が原因]

腰の骨を動かすのは筋肉です。腰の筋肉も他の筋肉と同じように、肉離れを起こしたり、炎症を起こしたりしますので、これらが原因で腰痛になったりします。また筋肉の使い過ぎによって、筋肉内に疲労物質が蓄積し、これが原因で腰痛が発生したりもします。このように筋肉が原因の痛みにも、いくつかの種類があります。
これら腰部背面の筋肉は、立位時に脊柱を支える時にも機能しますので、疲労し易いと言えます。人間が2足歩行を行うことで、腰痛は宿命となったと言っても良いでしょう。

カイロプラクティック施術
筋肉は関節をまたがって走向しています。その関節を動かす原動力となるのが筋肉です。 通常その関節の動きが損なわれた状態では、筋肉は疲労しやすくなったり、筋線維が損傷していた場合、その回復を遅くしてしまいます。
カイロプラクティック施術は、関節の可動性を改善させる事が出来ます。これにより筋肉が原因となっている腰痛も、早期に回復に向うでしょう

[腰痛:椎間板が原因]

椎間板が原因の腰痛で有名なのが、椎間板ヘルニアです。
膨らんだ椎間板が背骨の間から出ている神経根を圧迫し、その神経の走向に沿って痛みやシビレ(坐骨神経痛)が出ます。この際の痛みは神経根が炎症した時に発生するもので、神経根の炎症がなければ、症状は神経の走向に沿ってシビレなどの知覚異常のみといわれています。

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カイロ的MMTの基本を検証してみる

MMTを科学してみようかなⅡ

私のやっている事は単純だ。この世界に入って最初の頃に頂いた疑問を考えようってだけの話し。
AK-MMTに関しては、「内部モデル」と「ユーザーイリュージョン」をきっかけに自分なりの決着をつけたつもりだ。しかしまだまだ完全に出来あがった訳じゃない。真実は霧の彼方にあり、そこに辿りつくまでの道のりには、いくつもの壁が立ちはだかっている。霧を払うか否かは自分次第である。
参考:■仕方なく考える神経学(筋紡錘にまつわるaneeroなりの考え)
そこで別の角度から、MMT検査は何を診ているのかを考えてみたい。もったいぶらない書き方で行こう。
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喘息疾患に対するカイロプラクティック・アプローチ

■喘息疾患に対するカイロプラクティック・アプローチ

【はじめに】
私は本来、カイロプラクティックは運動器疾患へのアプローチである、としか考えていなかった。内科的な疾患に関しては
「良くなったら儲け物」
程度に考えていた。それだけ運動器疾患への改善率に、手応えを感じていたのも事実だし、内科的疾患に対するカイロの再現性に、疑問を抱く結果しか感じられなかったのも事実である。と同時に、不明瞭なものを出来るだけ排除した上で、カイロの科学性を考えたいとも思って来た。
しかしその結果、カイロの可能性を制限してきたように感じる。可能性があるのと、再現性に乏しいと言う事とは別の話しである。つまり、そのような内科的疾患を抱えている患者さんがいるなら、カイロ的アプローチでチャレンジする価値があるのではないだろうか?と思い始めたのだ。
きっかけは単純である。3ヶ月になる我子が
「喘息と考えて良い」
と診断を受けたからである。これを改善させる方法を、年間通して考えて行きたい。まずは基本的な喘息に対する知識の整理から始めよう。

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圧痛を考える

圧痛を考える
著者:aneero

【はじめに】
近年カイロプラクティックの効果に関して、大きな変革を向えているように思う。創始では解剖学的にサブラクセイションを考えた時代があり、アメリカでは早くから検査方法として、レントゲン像による診断を導入し、カイロプラクティック教育の中にもレントゲン学の占める割合が大きかった。その後生体力学的、動力学的な見地からサブラクセイションを考えた時代に移り変わり、モーションパルペーションなどの可動性を重視した検査方法が持てはやされた。その際、アメリカでモーションパルペーションの概念、技術が遅れたのは、レントゲンに頼りすぎたためだ、とも言われた。
そして現在は神経学である。最新の考えでは、カイロプラクティックアプローチは脳の機能を賦活し、脳の機能が活性化される事によって身体の機能を正常化させると考え、従来カイロプラクティックで扱う疾患だけでなく、様々な難治疾患への可能性をも提示している。

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筋硬度に関する研究

筋硬度に関する研究

著者:aneero
*一応著作権ってものが発生するらしい。せこいようですが、引用する場合は当方の了解が必要となります。

【はじめに】
<筋硬度に関して>
我々は臨床的に「筋肉が硬い」と表現するが、それがどの程度硬いものなのかを明確に出来ていないのが現状である。つまりその筋・筋膜への押圧に対する硬さとは、術者の感覚のみで表現されるものであり、再評価や再現性が乏しく、患者の身体状態を表現する方法としては適切では無いと言える。にも関わらず、単に硬いとされる筋・筋膜を弛緩させるための施術が日常的に行われているのも事実である。
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モーション・パルペーションの呪縛

■植え付けられた画像
カイロプラクティックの発展の中でも、モーション・パルペーションの貢献度は非常に大きいと思う。まだ一般的でない頃に、その考えを輸入してくれた先生方の苦労と言うのは計り知れないものがある。私自身現在でもモーション・パルペーションにて椎骨の可動性を触診しているし、フィクセーション解除にカイロプラクティック・アジャストメントの意義を求めている術者は多いだろう。しかし、我々には誤った概念がある。と少なくとも私はそう思っている。

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