痛み再考1/すぐ取れる痛みとしばらく続く痛み

現実的に日本のカイロプラクターは多くの痛みに直面しているが、改めて痛みについて考えてみるとその扱いの難しさを思い知らされる。
難しさの一つ目として、痛みは全くの主観なので、人によって表現方法が違うと言う点だ。
「ズキズキ」や「ジンジン」「ズーン」「ガンガン」「シクシク」「ズキンズキン」
などなど痛みの表現は数え上げるときりが無い。

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はだしのゲンの問題シーンを解剖学的に考えてみた

■日本刀で切れるのか?

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はだしのゲンが学校で回覧できないだの、できるようになっただの、その辺の議論に関してはあえて口を閉ざすコトとし、カイロ師の端くれとしては、問題のシーンが可能なのかどうかを論じて行きたいと思います。

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カイロ的MMTの基本を検証してみる

MMTを科学してみようかなⅡ

私のやっている事は単純だ。この世界に入って最初の頃に頂いた疑問を考えようってだけの話し。
AK-MMTに関しては、「内部モデル」と「ユーザーイリュージョン」をきっかけに自分なりの決着をつけたつもりだ。しかしまだまだ完全に出来あがった訳じゃない。真実は霧の彼方にあり、そこに辿りつくまでの道のりには、いくつもの壁が立ちはだかっている。霧を払うか否かは自分次第である。
参考:■仕方なく考える神経学(筋紡錘にまつわるaneeroなりの考え)
そこで別の角度から、MMT検査は何を診ているのかを考えてみたい。もったいぶらない書き方で行こう。
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喘息疾患に対するカイロプラクティック・アプローチ

■喘息疾患に対するカイロプラクティック・アプローチ

【はじめに】
私は本来、カイロプラクティックは運動器疾患へのアプローチである、としか考えていなかった。内科的な疾患に関しては
「良くなったら儲け物」
程度に考えていた。それだけ運動器疾患への改善率に、手応えを感じていたのも事実だし、内科的疾患に対するカイロの再現性に、疑問を抱く結果しか感じられなかったのも事実である。と同時に、不明瞭なものを出来るだけ排除した上で、カイロの科学性を考えたいとも思って来た。
しかしその結果、カイロの可能性を制限してきたように感じる。可能性があるのと、再現性に乏しいと言う事とは別の話しである。つまり、そのような内科的疾患を抱えている患者さんがいるなら、カイロ的アプローチでチャレンジする価値があるのではないだろうか?と思い始めたのだ。
きっかけは単純である。3ヶ月になる我子が
「喘息と考えて良い」
と診断を受けたからである。これを改善させる方法を、年間通して考えて行きたい。まずは基本的な喘息に対する知識の整理から始めよう。

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圧痛を考える

圧痛を考える
著者:aneero

【はじめに】
近年カイロプラクティックの効果に関して、大きな変革を向えているように思う。創始では解剖学的にサブラクセイションを考えた時代があり、アメリカでは早くから検査方法として、レントゲン像による診断を導入し、カイロプラクティック教育の中にもレントゲン学の占める割合が大きかった。その後生体力学的、動力学的な見地からサブラクセイションを考えた時代に移り変わり、モーションパルペーションなどの可動性を重視した検査方法が持てはやされた。その際、アメリカでモーションパルペーションの概念、技術が遅れたのは、レントゲンに頼りすぎたためだ、とも言われた。
そして現在は神経学である。最新の考えでは、カイロプラクティックアプローチは脳の機能を賦活し、脳の機能が活性化される事によって身体の機能を正常化させると考え、従来カイロプラクティックで扱う疾患だけでなく、様々な難治疾患への可能性をも提示している。

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筋硬度に関する研究

筋硬度に関する研究

著者:aneero
*一応著作権ってものが発生するらしい。せこいようですが、引用する場合は当方の了解が必要となります。

【はじめに】
<筋硬度に関して>
我々は臨床的に「筋肉が硬い」と表現するが、それがどの程度硬いものなのかを明確に出来ていないのが現状である。つまりその筋・筋膜への押圧に対する硬さとは、術者の感覚のみで表現されるものであり、再評価や再現性が乏しく、患者の身体状態を表現する方法としては適切では無いと言える。にも関わらず、単に硬いとされる筋・筋膜を弛緩させるための施術が日常的に行われているのも事実である。
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モーション・パルペーションの呪縛

■植え付けられた画像
カイロプラクティックの発展の中でも、モーション・パルペーションの貢献度は非常に大きいと思う。まだ一般的でない頃に、その考えを輸入してくれた先生方の苦労と言うのは計り知れないものがある。私自身現在でもモーション・パルペーションにて椎骨の可動性を触診しているし、フィクセーション解除にカイロプラクティック・アジャストメントの意義を求めている術者は多いだろう。しかし、我々には誤った概念がある。と少なくとも私はそう思っている。

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握力

握力

握力計が我院に来ると、やっぱり自分の握力を計ってみたくなるものだ。これはどうしょうも無い欲望だ。

右60キロの左62キロ(2004.4)。。。
うっそーん。そんなに低いのかよ。
と言う事で握力強化を勉強する。筋力テストで代表的なのが握力であり、掌握出力を勉強するには、自分自身ある程度まで握力トレを追い込んだほうがより理解しやすいだろうとも思う。だから筋力を勉強する為にも、その象徴であり代表である握力を向上させてみよう。
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アクチベーターってどうよ?2

■アクチベーターってどうよ?2

【はじめに】
私が所持しているのは、今や古いタイプの「Ⅰ」である。誰もがこう信じている。この機械で得られるスラスト力は、調整ネジ部によって一定に保たれ、スラスト力の強弱はそのネジ部を調整する事によって得られていると。本当にそうなんだろうか。当方が行った実験の結果、一見誰が扱っても同様の刺激が加えられるように思えるが、実際には術者による差異が発生する要素が否めない。また、アクチベーターによる刺激量は、徒手によるものとどう違うのかを考えてみたい。
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